私たちに今一番必要なのは「睡眠」

免疫力アップ!

免疫力アップ!

免疫は体内にある多数の細胞を守り、壊れた細胞を修復する役割も持っています。その効果を十分に発揮するには、良質な睡眠と十分な睡眠時間が欠かせません。睡眠不足で睡眠の質も悪ければ、免疫力は低下する一方です。睡眠を意識して免疫を高め、健康的な体を維持できるように努めましょう。

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睡眠と免疫力の関係

睡眠の質・長さと免疫には大きな関係があります。質の良い睡眠を取っている人ほど、風邪などの感染症の発症率が下がるという研究結果があります。質の良い睡眠とは、熟睡感や寝心地の良さ、目覚めの良さ、日中の生活の状態など多面的な要素から評価されるものです。しっかり寝たつもりでも目覚めたときに疲れが取れていなかったり、熟睡感が得られなかったりするときは、質の良い睡眠が取れていないことになります。
質の良い睡眠は健康な生活を送るうえでとても重要な要素であり、質だけでなく睡眠時間が短い場合も免疫力が低下します。免疫力は睡眠中に強化されるものだからです。睡眠時間が7時間未満の人と、8時間以上睡眠時間を取っている人を比べると、風邪の発症率は約3倍の差が出るといわれています。もちろん風邪を引きやすいのは睡眠時間が短い人です。睡眠時間が短い自覚がある人は、8時間以上の睡眠時間を確保できるよう生活リズムを整えるのがおすすめです。免疫が低下すると仕事はもちろん日常生活にも大きく悪影響を及ぼすため、睡眠の質と時間を見直して免疫力アップを図ってみましょう。

しっかり眠るべき時間帯

人の体内には約60兆の細胞があり、そのなかには何らかの原因で傷ついた細胞があるそうです。その傷ついた細胞は、「ガンの芽」といわれています。
体内にはそのガンの芽を摘んで修復する働きがありますが、免疫が低下しているとその働きができなくなるといわれています。傷ついた細胞を消滅することが困難になり、その状態が続くとがん細胞が増えて、そして進行していきます。普段はそうした状態にならないように、免疫が体内で闘ってがん細胞を排除しているのです。免疫力は風邪などの感染症だけでなく、がんなどの命に関わる可能性の高い病気から守る役割も果たしています。
ガンの芽ができる時間帯は、午前0時から午前5時の間という説があります。そして、代謝が活発なのは午後8時から午前4時の間だといわれています。その間にしっかりと睡眠時間を確保することで免疫力が高まり、ガンの芽を摘むことができるのです。
社会人の場合午後8時から睡眠を取ることはどうしても難しいと思われるので、ガンの芽ができる時間帯を意識してその間には眠りにつけるように心がけます。理想の就寝時間は午後10時から、7時間~8時間睡眠を取ることです。

夜勤明けの睡眠の取り方に注意

夜勤のときは、ちょうど夜勤入りの時間帯に体温が下がり始めて、睡眠に適した体の状態になります。体が眠りに適した状態のまま仕事に入ることになるので、夜勤明けに帰宅するとすぐに睡眠を取ってしまう人も少くないでしょう。しかし、その睡眠の取り方はサーカディアンリズムの乱れにつながるため注意が必要です。夜勤以外で通常の時間帯に眠る必要があるときに上手く眠れなくなるなど、生活リズムの乱れに直結するからです。
本来眠っている時間帯に仕事をすると、退勤後はすぐにでも寝たいのは当然のことです。しかし、本来の生活リズムを崩さないためにも、夜勤明けの理想的な仮眠時間は3時間ほどがおすすめです。あくまで夜に眠って朝に起きるというリズムを基本に、夜勤明けは仮眠程度に留めて、夜に熟睡できるように気をつけることがポイントです。